この記事でわかること
楽天オルカンとeMAXIS Slim全世界株式(オルカン)の信託報酬・実質コスト・純資産総額・ポイント還元を徹底比較。新NISA初心者が「どっちを選ぶか」迷わず決められる判断基準を具体的な数字で解説します。
結論から言います。コストだけで選ぶならeMAXIS Slim全世界株式(オルカン)、楽天証券をメインに使っていてポイントを重視するなら楽天・オールカントリー株式インデックス・ファンド(楽天オルカン)が一般的な選択肢です。2026年8月時点の信託報酬は両者とも年0.05775%(税込)で横並びですが、隠れコストや特典で差が出ます。

手順の全体像
- NISA口座を開設
マイナンバー書類を用意して申し込む(最短翌営業日審査)。 - つみたて投資枠を選択
ログイン後「NISA」→「つみたて投資枠」の設定画面に進む。 - ファンドを検索・選択
楽天オルカンまたはeMAXIS Slim全世界株式を検索して「積立注文」をクリック。 - 金額・引落方法を設定
月1,000円から設定可能。楽天カードクレカ払いを選ぶとポイントが付く(月5万円上限)。 - 注文を確定
内容を確認して確定すると、翌月から毎月自動積立が始まる。
2本の「オルカン」はそもそも何が違うのか
どちらも「MSCI オール・カントリー・ワールド・インデックス」に連動する投資信託です。世界47カ国・約2,800銘柄に一括投資でき、米国株が約60〜65%を占めます。
販売会社と運用会社が異なるのが最大の違いです。楽天オルカンは楽天投信投資顧問が2023年10月に設定した比較的新しいファンド。eMAXIS Slimは三菱UFJアセットマネジメントが2018年から運用する老舗ファンドです。
費用・コストを数字で比べる
投資信託の費用は「信託報酬(表面の数字)」だけでなく、「実質コスト(隠れコスト含む)」で比較する必要があります。
| 項目 | 楽天オルカン | eMAXIS Slim オルカン |
|---|---|---|
| 信託報酬(税込/年) | 0.05775% | 0.05775% |
| 実質コスト(目安) | 0.175%前後※1 | 0.113%前後※1 |
| 純資産総額(2026年8月時点目安) | 約1兆円前後 | 約5兆円超 |
| 設定日 | 2023年10月27日 | 2018年10月31日 |
| 信託財産留保額 | なし | なし |
| 販売会社 | 楽天証券など | SBI・楽天・マネックスなど多数 |
※1 実質コストはファンドの「交付運用報告書」をもとにした目安です。毎年変動するため、各社公式の運用報告書で最新値を確認してください。
注目すべきは実質コストの差です。楽天オルカンは設定から日が浅く、外国株を保有する際に発生する「保管費用・売買手数料」などの隠れコストがeMAXIS Slimより高い傾向があります。100万円を20年保有した場合、実質コスト0.06%の差は長期で無視できない金額になります。

ポイント還元という「もう一つのコスト」
楽天オルカンを楽天証券で保有すると、残高に応じた楽天ポイントが付与されます(2026年8月時点の目安:残高1,000万円ごとに月4ポイント程度)。絶対額は小さいですが、ゼロよりはプラスです。
一方、SBI証券でeMAXIS Slimオルカンを保有する場合はVポイント等の付与制度があります。どの証券会社でどのファンドを買うかの組み合わせで、実質的な還元も変わります。ポイント還元だけで判断するのは危険で、あくまでおまけ程度に考えるのが現実的です。
純資産総額と流動性のリスク
純資産総額が大きいほど「繰上償還(強制終了)」リスクが低くなります。eMAXIS Slimオルカンは2026年時点で純資産5兆円超と国内最大級の投資信託の一つです。これほどの規模では実質的に繰上償還の心配はほぼないと言われています。
楽天オルカンは設定後2〜3年で急速に残高を伸ばしており、1兆円規模に達したとみられています。繰上償還リスクはすでに低いとも言えますが、eMAXIS Slimに比べると実績の蓄積期間が短い点は正直に述べます。

どっちを選ぶか:3パターンの判断基準
以下のうち、自分が当てはまるケースを選んでください。
- パターン①:コストを最小化したい → eMAXIS Slimオルカン
実質コストの実績が長く、純資産が最大規模。SBI証券ユーザーにも楽天証券ユーザーにも購入できます。迷ったらこちらが無難と言われています。 - パターン②:楽天証券メインでポイント経済圏を活用したい → 楽天オルカン
楽天カードのクレカ積立(月5万円まで0.5〜1%ポイント還元)と組み合わせると、ポイント面で一定のメリットがあります。信託報酬が同率のため損はしにくい選択です。 - パターン③:すでにeMAXIS Slimを積立中 → 乗り換え不要
売却すると課税タイミングが生じる可能性があります(NISA成長投資枠での保有なら非課税ですが、特定口座では要注意)。コストの差が小さい現状では、乗り換えコストが見合わない場合が多いです。
新NISAで積み立てる具体的な手順
どちらを選んでも、新NISA「つみたて投資枠」で月1,000円〜10万円の範囲で積み立てられます。以下は楽天証券での楽天オルカン購入手順の例です。
- 楽天証券でNISA口座を開設:マイナンバー確認書類があれば最短翌営業日に審査完了(公式サイト参照)。
- 「つみたて投資枠」を選択:ログイン後「NISA」タブ→「つみたて投資枠」で設定画面へ。
- 楽天オルカンを検索して選択:ファンド名で検索し、「積立注文」をクリック。
- 金額・引落方法を設定:月1,000円から設定可能。楽天カードクレカ払いを選ぶとポイントが付きます(月5万円上限)。
- 内容を確認して注文確定:毎月指定日に自動積立が始まります。
よくある落とし穴と注意点
「信託報酬が同じなら完全に同じ商品」と誤解しやすい点が最大の落とし穴です。実際は実質コスト・純資産規模・販売会社の制約が異なります。
また「どっちが儲かるか」という問いへの正直な答えは「どちらも同じ指数に連動するため、長期の運用成果はほぼ同等になると想定されます」です。どちらかが大きく上回る保証はなく、インデックスファンドの選択より「積立を続けること」「年間投資枠(つみたて投資枠120万円)をコンスタントに使うこと」の方が成果への影響が大きいと言われています。
楽天オルカンのみに言える注意点として、購入できる証券会社が現時点では限られます。将来的に他の証券会社に移管したい場合、eMAXIS Slimの方が選択肢が広いです。
まとめ:迷ったときの最終判断チェックリスト
- ✅ 使っている証券会社がSBI証券 → eMAXIS Slim一択
- ✅ 使っている証券会社が楽天証券 → どちらでも可。コスト重視ならeMAXIS Slim、楽天ポイント重視なら楽天オルカン
- ✅ 既にどちらかを持っている → 現状維持が基本。乗り換え前に課税タイミングを確認
- ✅ 完全に新規スタート → eMAXIS Slimオルカンが実績・規模・流通性で一歩リード
次の一歩として、まず自分が使う証券会社の口座を開設(または確認)してから、月3,000〜5,000円の少額で積立設定を入れてみることをお勧めします。商品選びに悩む時間より、1日でも早く積立を始める方が長期では意味があると言われています。
よくある質問
Q: 楽天オルカンとeMAXIS Slimオルカンは同じ指数に連動していますか?
A: はい、どちらも「MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックス(配当込み・円換算ベース)」に連動します。組入銘柄の構成比率もほぼ同じです。ただし運用会社が異なるため、実質コストや保管体制に小さな差があります。
Q: 信託報酬が同じなのに実質コストが違うのはなぜですか?
A: 信託報酬以外に、外国株の保管費用・売買委託手数料・監査費用などが「隠れコスト」として発生します。これを含めた合計が実質コストです。設定から年数が浅いファンドほど隠れコストが高くなる傾向があり、楽天オルカンが設定2〜3年目のため差が出ています。
Q: 新NISAのつみたて投資枠でどちらも買えますか?
A: はい、2026年8月時点でどちらも金融庁が定めるつみたて投資枠の対象ファンドです。年間120万円(月最大10万円)まで非課税で積み立てられます。購入できる証券会社は楽天証券・SBI証券など主要ネット証券で確認できます。
Q: eMAXIS SlimオルカンからNISA口座内で楽天オルカンに乗り換えはできますか?
A: NISA口座内で保有中のファンドを売却しても非課税は維持されますが、売却した分の投資枠は年間枠を消費したまま戻りません(再利用不可)。乗り換えるとその年の残り枠が減る可能性があるため、原則として年初や新年度のタイミングで検討するのが一般的です。
Q: 楽天オルカンは楽天証券以外で買えますか?
A: 楽天証券がメイン販売会社ですが、一部他の証券会社でも取り扱いがある場合があります。最新の取扱証券会社は楽天投信投資顧問の公式サイトで確認してください。eMAXIS Slimは主要ネット証券ほぼ全社で購入でき、販売窓口の広さではeMAXIS Slimが優位です。
本記事はプロモーションを含みます。投資はリスクがあります。

